様々な垣根を越えて「いつでも、つながる」オフィスへ
—はじめに、オフィスのコンセプトを教えてください。
田中:商船三井様の「800隻の船を運航するオペレーションセンターとして、運航関係の一体感や縦横斜め、外部とのコミュニケーションを強化したい」という思いから、「いつでも、つながる」というコンセプトに決定しました。部門を超えたコミュニケーションを促進するために、フロアエリアを隔てていた南北の壁を取り払い、コミュニケーションの起点となる部門横断スペースを設置。また、運航業務を担う部門が入居するフロアは内階段で繋がる計画になっています。
そして、インテリアはネイビーブルーをシンボルカラーとし、落ち着きや冷静さを感じる空間に仕上げました。海を連想させるカラーを主役にすることで、商船三井様らしさを演出するのも狙いです。ほかにも、港名が付いた会議室に波模様のサインを設置したり、渦潮のような柄のカーペットを敷いたりと、海にまつわる要素を散りばめています。
明るく開放的な内階段
—マリンランプが輝く、明るい内階段が印象的でした。
田中:はい。内階段は、誰もが通りたくなるような、明るい雰囲気づくりを意識しています。マリンランプが照らすフロアサインはコンパスをモチーフにし、商船三井様らしいデザインをオリジナルで制作しました。
また、内階段が壁沿いに位置している関係で壁の面積が大きいので、平坦で圧迫感のある印象にならないよう、表情のある特殊塗装を採用しています。階段の設計経験がなく意匠を決めるのは大変でしたが、「いつでも、つながる」を象徴する内階段を作り上げることができ、デザイナーとして貴重な経験ができました。
安全運航の鍵を握るSOSC
—海運会社ならではの機能やエリアはありますか?
西岡:船舶の安全運航に影響を及ぼすリスクをリアルタイムで把握するために、24時間365日体制で海上をモニタリングしているSOSC(※)です。必要な情報を多数同時に映し出せるビデオウォールを導入し、画面が随時確認できるように座席を円形に配置しています。
田中:SOSCは安全運行の中枢となる場所なので、運航関係者が集まりやすいように、また、外部のお客様にご案内しやすいようにオープンスペースとしました。さらに、ビデオウォールとWEB会議システムを備えた、SOSCと繋がる危機対策室を同じフロアに配置し、平時/緊急時の両面であらゆる危機に素早く対応できる環境を構築しています。
※Safety Operation Supporting Centerの略。安全運行支援センターのこと。
「安全に対する思い」をオフィスで表現する
—商船三井様に強い安全意識があったのですね。
西岡:はい。オペレーションセンターとして、安全に対する強い思いをお持ちでした。コンセプトにある通り、ここで働く皆さんだけでなく、海と陸が「いつでも、つながる」場所であることへの結束力と緊張感を肌で感じていたので、私たちは「その思いを体現できるオフィスをつくろう」という気持ちで取り組みました。
田中:また、事務局の方々だけでなく、全社的に主体性を持ってプロジェクトに取り組んでいただいたことも印象に残っています。入居する部署へのヒアリングや分科会を実施してくださったことで、海運業を営むうえで必要な機能や実用性を備えた、商船三井様らしいオフィスをつくれたと感じています。
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