デザインしたのは、ひとつの惑星
東洋エンジニアリング株式会社
デザインしたのは、ひとつの惑星
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Design Concept

東洋エンジニアリング株式会社の本社移転プロジェクトにおいて、イトーキはコンセプト策定から設計・施工までを一貫して手がけた。

固定席からABWへ。働き方を変える大規模プロジェクト

──はじめに、本プロジェクトの背景、目的を教えてください。

島村:東洋エンジニアリング(以降TOYO)さんの本社移転は、約1,600名が使用する6フロア、計15,000㎡のオフィスを構築する大規模なプロジェクトでした。従来の固定席運用からABWへ移行し、働き方を抜本的に変革するという大きな目標もありました。

イトーキは経営視点でのコンセプト策定からワークショップ、設計、PM、そしてA/B工事の施工管理までを一貫して担当し、TOYOさんと密に連携することで、円滑な移転を実現することを目指しました。

大塚:移転先は築30年超のビルで、内装や家具が残る「居抜き」の状態でした。著名な建築家による設計をリスペクトしながら、可能な限り既存設備を活かすことでコストをコントロールし、計画期間内での効率的なプロジェクト進行を目指しました。

島村:様々な課題や制約はありましたが、最終的にTOYOさんの新たな働き方にふさわしい、独自性のある空間を創り上げることができたと考えています。

エネルギーが循環するように、人が出会いつながるオフィス

──今回のオフィスのデザインコンセプトと、空間構成の特徴を教えてください。

島村: デザインコンセプトは「BLUE PLANeT」です。これはTOYOさんの主力事業であるプラント(PLANT)に、エンジニア(engineer)の「e」を掛け合わせた言葉です。「BLUE PLANeT」は「青い惑星=地球」のメタファーであり、地球や社会との共生を大切にするTOYOさんの社会に対する姿勢を象徴しています。

古田:キーカラーとして、ブランドカラーであるブルーに、サステナビリティを象徴するグリーンを掛け合わせたオリジナルの「惑星色」を設定しました。この色を軸に、オフィス全体を一つの惑星に見立てて、たくさんのマテリアルを掛け合わせながらデザインしています。

島村:空間構成においては、2棟構成になっている建物の中央部分をコラボレーションエリアと位置づけ、偶発的な出会いやチーム間の連携が生まれやすいように計画し、この思想を各フロアに展開、フロア同士を縦に繋ぐことで組織を越えたコラボレーションを生み出します。その上で、各フロアのオフィス内に社員が縦横無尽に行き交う動線を張り巡らせました。

小畑: この動線沿いには、オリジナルの家具を配置しています。基本形のベンチから派生させたモデュール式のデザインで展開することで、空間に統一感とオリジナリティを与えています。マテリアルには、有機的な質感のサステナブル素材「NATURESCAST®」を採用し、思わず触れたくなるような素材感と丸みのある形状が親しみやすさを演出し、人が立ち寄りやすい場をつくります。

島村:プラントの配管の中をエネルギーが巡るように、オフィス内に張り巡らされた動線を社員が動き回ることで、コミュニケーションが活性化され、企業としてのエネルギーが生まれていく。巨大なプラントを象徴するように配管が張り巡らされた構造体が、「BLUE PLANeT」という惑星をかたちづくっている。ここに設計の想いを詰め込んでいます。

細部に宿る「東洋エンジニアリング」らしさ

──「BLUE PLANeT」を具現化する上で、特にこだわったデザインについて教えてください。

古田: TOYOさんらしさを表現するため、プラントの配管を想起させる「円」「円筒」「アール(曲線)」をデザインの核とし、家具の形状、床や天井にあらわれるエリアの境界、壁の開口部などに取り入れました。アールはすべて に統一することで、空間全体にオリジナリティと親しみやすい愛らしさを持たせています。

加藤: このアールの形状はサインデザインにも取り入れています。室名表示や活動を示すピクトグラムには、配管をモチーフにしたオリジナルフォント「HAIKAN Gothic」を使用しました。TOYOさんの事業内容を象徴的に表現し、ブランディングを強化するとともに、空間全体を印象づける役割を担っています。

安藤:働き方を表すサインもオフィス内の至る所に設けています。スタンドやシールなど設置位置に合わせて各種用意し、TOYOさんの新しい働き方を浸透させる役割を担っています。デザイン過程では現地で繰り返し色やサイズを検証し、空間になじみながらも存在感を放つように、機能性とデザイン性の両立を図りました。

古田:カラーやマテリアルは、あたたかみのある緑がかったグレーを基調に、オリジナルカラーである「惑星色」や木目、アースカラーなど多様な要素を組み合わせました。再生素材や天然素材を取り入れてTOYOさんのサステナビリティへの意識を表現しながら、多様なマテリアルが互いを引き立て合い共生する、絶妙なバランスを追求した空間を構築しました。

小畑:多様なマテリアルが共生する中で、TOYOさんの目指す姿を、ブルーとグリーンが混ざり合うグラデーションで表現しています。グラデーションはオリジナルのカーテンやガラスフィルムとしてデザインし、空間をダイナミックかつ美しく彩ります。何度もサンプル作成を繰り返しながら検証を行い、空間に馴染みながらもバランスよく見える色にこだわったことで、空間全体を美しく仕上げられたと感じています。

誇りと愛着が育まれる場所を目指して

──今回のプロジェクト全体を振り返っての感想と、今後の展望をお聞かせください。

島村:このプロジェクトでは、TOYOさんの世界的な事業規模と15,000㎡という広大な空間、そして社員一人ひとりの声を取り入れるために、多様な要素であふれかえる壮大な惑星のような世界観を構想しました。このビジョンを実現できたのは、「BLUE PLANeT」という壮大なコンセプトの元でデザインチーム一人ひとりが細部までこだわり抜いた結果だと思います。全員が力を出し尽くしたことで、思い描いていたダイナミックさと緻密な統一感、そしてほかにないオリジナリティを成立させられたと感じています。

新オフィスの運用開始後、「社員の表情が明るくなった」という言葉も頂きました。デザインに込めた意図や想いをぜひ社員のみなさまに知って頂き、今後オフィスへの理解と愛着をより深めていただきながら、 大切に使い続けていただけることを願っています。

Details
Client

東洋エンジニアリング株式会社

日本を代表する総合エンジニアリング企業の一つ。世界を舞台にエネルギー、化学等のプラント建設(EPC)を中心に手がけ、長年培った技術力で社会に貢献するとともに、カーボンニュートラルなど未来に向けた挑戦も続けている。

Data
所在地
竣工
面積
人数
千葉県千葉市
2024年12月
15,000㎡
1,600人
所在地 千葉県千葉市
竣工 2024年12月
面積 15,000㎡
人数 1,600人
Photo

人物写真はイトーキオフィスにて撮影

「働く」のトレンドをつくる。

私たちがデザインするのは、オーダーメイドのワークプレイス。

働く人びとにとって、
「居心地のよい空間」とは?
「最高のパフォーマンスが発揮できる空間」とは?
「コミュニケーションが生まれる空間」とは?

ワークスタイルに正解がないように、
ワークプレイスの在り方も自由自在。

お客さまとつくるデザインの先に、「働く」のトレンドを創造します。

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